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耳神社(みみじんじゃ)について |
塩田字上城の奥にある。
安寧山の東側中腹に祀られ、大小二個の神石がある。
往古からこの石を耳神社と称して来た。
大きい方が恰も人間の横顔に似ていて、耳のところに耳の形をした窪みがある。
近くの人が話されるには往古この神石は大野の奥口あって、或る人が杖で耳の形をしている所をつついたら、 いわゆるタタリ石であったのであろう、その夜から耳の病となり床に臥すようになった。
家族の者がこの人に代わりおわび祈願日参をしたところ痛みが取れた。
そこで村人達はごの耳石を崇敬するには余りにも奥山なので村里までお移ししたらと相謀ったが、運んで一谷を 越した所で急に重くなり動かすことができなくなったのでぞの地をお社の地と定めた。
神石は耳神として耳の患に霊験あらたかとなり、遠近で耳を患っている人が祈願に参拝し、病のとれた人々が
そのお礼参りとしてカワラケ(土器)の中央に穴のあいているものをその人の年の数ほど納めで来た。
但し最近は穴あきカワラケがないので、普段使用している品が供えられてあって、お社のそばには山と積まれている。
手洗鉢は明治18年に奉寄進された。現在のお社は昭和58年に再建された。
ふるさと散歩道 大和町 昭和63年5月発行 大和町文化協会
現在地域の方が主に一人で管理されているようである。
12月31日にお供えをし、1月3日にお供えを下ろされるとのことである。
今回3名の方に同行させていただき取材した。
途中の道は途中から獣道で狭く傾斜も強い。参拝は高齢者には厳しい道である。
12月31日にはお供え、 手洗鉢の水の補給、参拝道の落ち葉の除去、足元の補修をされていた。
高齢化によりお参りされる方も少ないようで、これからの管理も管理者が高齢になり難しくなりそうに思えた。
山口県光市塩田上城 安寧山中腹 耳神社の場所
アクセスマップ |
耳神社参拝のスナップ写真 |
カワラケ(土器が外に見える)