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山口県光市室積半島 象鼻ヶ岬八十八箇所霊場の紹介  2010-9-10  





山口県光市室積半島  
象鼻ヶ岬八十八箇所霊場の紹介
 2010-9-10 
  室積象鼻ヶ岬 八十八ヶ所霊場について


ここ室積象鼻ヶ岬は、国指定の天然記合物暖帯樹林が生い茂る峨嵋山を背景にして、
周防天の橋立ともいわれるところて岬近くには大師堂がある。

大師堂は、弘法大師が大同元年(806)唐より帰朝の途次7日7夜、夜の護摩供養を
修し、自らの手でで42才の尊容を刻んで安置したという、言い伝えのある霊場である。
寛政2年1790には,多くの人々の寄進により大師堂までの道しるべとして、四国霊場の
八十八ヶ所から勧請した大師尊像が安置され,今も多くの人々の信仰を集めている。
また、この周辺は国立公園で美しい自然と環境の恵まれた地であり、弘法大師ゆかり
の伝説をもつ史跡も数多く残されている。

           光市観光協会 平成8年3月

[光市観光協会説明板転記]



  室積・象鼻ヶ岬八十八ヶ所霊場のはじまりについて  

      (一番札所「松風の道がみちびいて大師堂」昭和8年・種田山頭作)

石仏が作られたのは、寛政2(1790)年。今津屋善兵衛と鉄砲屋藤右衛門の2人が発起
人となり、商家を中心に寄付を集めて、弘法大師ゆかりの大師堂まで、四国八十八ヶ所に
ちなんで仏様を据えた。
台座には寺の名とご本尊が彫られていて、側面には寄付をした者の名が、残されている。

 いきさつ 平安時代になったばかりのころ、象鼻ヶ岬にお堂(現大師堂)がありあった。
空海と言う僧が唐(中国)の国へ仏教を授かるために留学をした。

 2年の間に唐の国で1番と言われた恵果阿闇利に出会い、教えを授かり経典一法典を
多くもらい、自身も遍照金剛と言う仏の呼び名をもらった。
大同元(806)年、空海は帰ってくる途中、この象鼻ヶ岬のお堂(現大師堂)で、国の平和
と自分の安穏を七日七夜の護摩供養をして祈った。
そして、自分の姿を木に彫って石の厨子と共に残して行った。

             (1841年藩作成の風土注進案より抜粋)


 空海の身の安穏 空海をお大師様というのは弘法大師の諡号を賜る(921年) 空海の伝説 信仰が
全国に広まる。象鼻ヶ岬のお堂はその後も人々の信仰が続いた。
石仏で 最初に作られたままのものは、36番青龍寺・不動明王で一番古いもの(波切り不動)である。
45番岩屋寺の大きな不動様も正式には「波切り不動」と言うのですが、今は「難切り不動」とも
言って、災難・難儀ごとを切ってくださるというので、特別に信仰される人がある。

江戸時代、明和年間(1764〜71年)に湧水があり、峨媚山と象鼻ヶ岬を象の姿に見たてた時、丁度
目にあたる所に湧水したので
「象眼水の井戸」と呼び、目に良いお水と言われ、お大師様を大切にしたご褒美じゃ。」と村人は
大喜びをし、ますますお参りの人は増えた。
そこで、今津屋と鉄砲屋はひらめいて、石仏霊場作りを始めた。
四国のお大師様を岬まで並べて霊場にしょう」、室積をお守り下さるようにと、仏様は皆、御手洗
湾に向いている。

[海商室積の歴史探訪会 三谷博雄氏に頂いた資料による]

 
      象鼻ヶ岬の八十八ヶ所霊場  
 峨帽山のふもと、室積八丁目普賢寺裏のお堂の中には釈迦如来を祀る一番札所かあり、
 そばに真言宗の宗祖・弘法大師が聞かれた四国霊場の説明板がある。

 山口大附属小・中学校の横を通り、約1にm先の象鼻ヶ岬の先端まで、道の傍や崖の下に
 石仏が並び、八十八番札所は弘法大師ゆかりの大師堂までの道しるべとして安置されている。

 石仏の台座には、札所・尊像名・寺院名・寄進年・寄進者名等が刻まれている。
 現存するむので最も古いのは、第三十六番札所の1790(寛政2)年、造立のものである。

 1687(貞享4)年、僧、宥辨真念が『四国遍路道指南』を発行した本の中に、初めて
 八十八の番号と札所が書かれ、江戸時代の庶民文化のなか大衆化したのではないだろうか。

 野辺にある石仏には、お地蔵さん・観音様・荒神さん・お大師さん等数多くあるが、
 八十八ヶ所巡礼の石仏は、弘法大師尊像でぃ左手に念珠を右手に五鈷杵を持つでいる。
 弘法大師の謐号は朝廷から賜る号で大導師の意味である。

 わが国では23名の高層が勅賜されているが一般的には、空海をさす場合が多い。
 弘法大師(空海)は774年、讃岐国多度郡(香川県善通寺市)に生まれ、19歳のと
 きより、四国で修行をした。
 
 804(延暦23)年、大師が胆威のとき遣唐使の言貝として、長安に渡り仏教の修行
 を積み、806(大同元)年、大師が唐より帰朝して各地に仏教を広めた。

 象鼻ヶ岬の大師堂のなかには台座のないもの、破壊されたもの等が多くあったが、
 1983(昭和58)年4月、奉賛会の呼びかけで、311名の団体や個人の協力者の寄
 附により大師像は修復された。

 「一粒一銭を施す者は寿命長久にして諸願成就すべし」の教えにより、晴天の日はお
 米や一円を供えながら「周防の橋立」と呼ばれる風光明媚な室積の御手洗湾を見ながら、
 多くの巡礼者や地元の方々のミニお遍路となっている。

 ※文中に出る大師堂について 象鼻ヶ岬の突端にある、通称大師堂がこれで、弘法大師
 が唐より帰朝の途中立ち寄り、七日七夜の護摩供養の後、象眼水を汲んで白象を刻み
 更に一箇の自然石に厨子を彫らせたと伝えられている霊場である。

  「海のばさつ」     久原慶亮著書より      新開・綿谷広告
     

[公民館だより 平成25年5月5日H.25..5 NO.505による]

山口県光市室積半島 象鼻ヶ岬八十八箇所霊場の場所





第一番 釈迦如来 普賢寺の裏



象鼻ヶ岬八十八箇所霊場の説明(上記) 



第2番 阿弥陀如来






第10番 千手観世音菩薩



忠魂碑 象鼻ヶ岬側自然研究路入口



第23番 薬師如来






第36番青龍寺・波切不動明王は最初に作られたままの石仏である。
一番古いものである。


第38番 千手観世音菩薩




修行大師像



第52番 十一面観世音菩薩
 




大師堂の説明


大師堂



ブロンズ製の大師像



普賢菩薩像



御手洗湾



第78番 阿弥陀如来









大師堂





象眼水井戸



  室積・象鼻ヶ岬八十八ヶ所霊場の石仏について  

 象鼻ヶ岬八十八ヶ所霊場の石仏はよく誤解されるがお地蔵さん(地蔵菩薩)ではない。
 地蔵菩薩 (じぞうぼさつ)は、仏教の信仰対象である菩薩の一尊。
 クシティは「大地」、ガルバは「胎内」「子宮」の意味で、意訳して「地蔵」と言う。
 大地が全ての命を育む力を蔵するように、苦悩の人々をその無限の大慈悲の心で包み込み、救う所から名付けられたとされる。
 一般的には「子供の守り神」として信じられており、よく子供が喜ぶお菓子が供えられている。
 親しみを込めて「お地蔵さん」、「お地蔵様」と呼ばれる。(ウイキペジアフリー百科)
 象鼻ヶ岬八十八ヶ所霊場の石仏は、四国八十八ヶ所にちなんで仏様を据えたものでご本尊の仏様でありお地蔵さんではない。
 四国八十八ヶ所のご本尊と室積・象鼻ヶ岬八十八ヶ所霊場の石仏のご本尊は同じである。

[海商室積の歴史探訪会 三谷博雄氏に自宅で聞いた]
四国八十八箇所ご本尊一覧(象鼻ヶ岬の石仏)
札所   寺名   ご本尊
第01番   霊山寺(りょうぜんじ)   釈迦如来
第02番   極楽寺(ごくらくじ)   阿弥陀如来
第03番   金泉寺(こんせんじ)   釈迦如来
第04番   大日寺(だいにちじ)   大日如来
第05番   地蔵寺(じぞうじ)   延命地蔵菩薩
第06番   安楽寺(あんらくじ)   薬師如来
第07番   十楽寺(じゅうらくじ)   阿弥陀如来
第08番   熊谷寺(くまだにじ)   千手観世音菩薩
第09番   法輪寺(ほうりんじ)   涅槃釈迦如来
第10番   切幡寺(きりはたじ)   千手観世音菩薩
第11番   藤井寺(ふじいでら)   薬師如来
第12番   焼山寺(しょうさんじ)   虚空蔵菩薩
第13番   大日寺(だいにちじ)   十一面観世音菩薩
第14番   常楽寺(じょうらくじ)   弥勒菩薩
第15番   国分寺(こくぶんじ)   薬師如来
第16番   観音寺(かんのんじ)   千手観世音菩薩
第17番   井戸寺(いどじ)   七佛薬師如来
第18番   恩山寺(おんざんじ)   薬師如来
第19番   立江寺(たつえじ)   延命地蔵菩薩
第20番   鶴林寺(かくりんじ)   地蔵菩薩
第21番   太龍寺(たいりゅうじ)   虚空蔵菩薩
第22番   平等寺(びょうどうじ)   薬師如来
第23番   薬王寺(やくおうじ)   厄除薬師如来
第24番   最御崎寺(ほつみさきじ)   虚空蔵菩薩
第25番   津照寺(しんしょうじ)   地蔵菩薩
第26番   金剛頂寺(こんごうちょうじ)   薬師如来
第27番   神峯寺(こうのみねじ)   十一面観世音菩薩
第28番   大日寺(だいにちじ)   大日如来
第29番   国分寺(こくぶんじ)   千手観世音菩薩
第30番   善楽寺(ぜんらくじ)   阿弥陀如来
第31番   竹林寺(ちくりんじ)   文殊大菩薩
第32番   禅師峰寺(ぜんじぶじ)   十一面観世音菩薩
第33番   雪蹊寺(せっけいじ)   薬師如来
第34番   種間寺(たねまじ)   薬師如来
第35番   清滝寺(きよたきじ)   薬師如来
第36番   青龍寺(しょうりゅうじ)   波切不動明王
第37番   岩本寺(いわもとじ)   不動明王、観世音菩薩、阿弥陀如来、薬師如来、地蔵菩薩
第38番   金剛福寺(こんごうふくじ)   三面千手観世音菩薩
第39番   延光寺(えんこうじ)   薬師如来
第40番   観自在寺(かんじざいじ)   薬師如来
第41番   龍光寺(りゅうこうじ)   十一面観世音菩薩
第42番   佛木寺(ぶつもくじ)   大日如来
第43番   明石寺(めいせきじ)   千手観世音菩薩
第44番   大宝寺(たいほうじ)   十一面観世音菩薩
第45番   岩屋寺(いわやじ)   不動明王
第46番   浄瑠璃寺(じょうるりじ)   薬師如来
第47番   八坂寺(やさかじ)   阿弥陀如来
第48番   西林寺(さいりんじ)   十一面観世音菩薩
第49番   浄土寺(じょうどじ)   釈迦如来
第50番   繁多寺(はんたじ)   薬師如来
第51番   石手寺(いしてじ)   薬師如来
第52番   太山寺(たいさんじ)   十一面観世音菩薩
第53番   円明寺(えんみょうじ)   阿弥陀如来
第54番   延命寺(えんめいじ)   不動明王
第55番   南光坊(なんこうぼう)   大通智勝如来
第56番   泰山寺(たいさんじ)   地蔵菩薩
第57番   栄福寺(えいふくじ)   阿弥陀如来
第58番   仙遊寺(せんゆうじ)   千手観世音菩薩
第59番   国分寺(こくぶんじ)   薬師瑠璃光如来
第60番   横峰寺(よこみねじ)   大日如来
第61番   香園寺(こうおんじ)   大日如来
第62番   宝寿寺(ほうじゅじ)   十一面観世音菩薩
第63番   吉祥寺(きっしょうじ)   毘沙門天
第64番   前神寺(まえがみじ)   阿弥陀如来
第65番   三角寺(さんかくじ)   十一面観世音菩薩
第66番   雲辺寺(うんぺんじ)   千手観世音菩薩
第67番   大興寺(たいこうじ)   薬師如来
第68番   神恵院(じんねいん)   阿弥陀如来
第69番   観音寺(かんおんじ)   聖観世音菩薩
第70番   本山寺(もとやまじ)   馬頭観世音菩薩
第71番   弥谷寺(いやだにじ)   千手観世音菩薩
第72番   曼荼羅寺(まんだらじ)   大日如来
第73番   出釋迦寺(しゅっしゃかじ)   釈迦如来
第74番   甲山寺(こうやまじ)   薬師如来
第75番   善通寺(ぜんつうじ)   薬師如来
第76番   金倉寺(こんぞうじ)   薬師如来
第77番   道隆寺(どうりゅうじ)   薬師如来
第78番   郷照寺(ごうしょうじ)   阿弥陀如来
第79番   天皇寺(てんのうじ)   十一面観世音菩薩
第80番   國分寺(こくぶんじ)   千手観世音菩薩
第81番   白峯寺(しろみねじ)   千手観世音菩薩
第82番   根香寺(ねごろじ)   千手千眼観世音菩薩
第83番   一宮寺(いちのみやじ)   聖観世音菩薩
第84番   屋島寺(やしまじ)   十一面千手観世音菩薩
第85番   八栗寺(やくりじ)   聖観世音菩薩
第86番   志度寺(しどじ)   十一面観世音菩薩
第87番   長尾寺(ながおじ)   聖観世音菩薩
第88番   大窪寺(おおくぼじ)   薬師如来
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山口県光市室積半島 象鼻ヶ岬八十八箇所霊場石仏配置図






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