山口県光市光井818番地(八海)
八海観音堂の紹介
2009-2-7
道路から近い。 八海観音堂
鰐口の説明 西から見た観音堂
東から見た観音堂
■光井八海の鰐口
市指定工芸品
●指定年月日 平成3年3月20日
鼓面ふくらみが少ない小型の鰐口で、肩、胴の中央線に表裏の鋳型を合わ
せた跡が突起となって残っている。
肩の左右に比較的大きな耳が突出し、鉄製の吊環を付帯している。また、
耳の下には筒状の目が突き出て、目から下方は口の部分となっている。
撞座区・中区・銘帯に細い隆起圏線をめぐらして3区に分かち、撞座区・
中区とも無文である。銘帯には表面に「敬白奉鋳鰐口一口冨田保/四熊生原
浄土寺」、裏面に「應永三十年癸卯六月一日/願主善祐敬白」と陰刻している。
この銘文から、鰐口は室町時代中期の応永30年(1423)に都濃郡富田保四熊
生原(現在の徳山市庄原)の浄土寺に寄進されたものであることがわかる。
途中現在地に移された経緯については明らかでない。浄土寺及び願主の善
祐についても未詳である。
鼓面径 18,7cm 厚さ 6.0cm 青銅製