山口県光市中島田  島田三尊種子板碑の紹介 2009-1-28   ・・
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山口県光市中島田
 島田三尊種子板碑の紹介
2009-1-28 


島田三尊種子板碑

■島田三尊種子板碑 光市指定建造物
●指定年月日  昭和51年7月14日
●場所      光市中島田

花崗岩製の自然石を粗く削り、これに梵字種子と紀年銘を刻した自然石碑である。
島田林集落の三尊種子板碑は地上高206cm、塔身は下方で横幅60cm前後の三
角錐状をなし、上方にいくにしたがって標識のある正面のみ広さを保ち、他の2面は
幅が狭くなっている。ただし頭部は圭角をなさず、横2条の切れ込みもない。

主尊は地蔵種子を中心に、右下に薬師如来、左下に観音菩薩の種子を各月輪内に
刻している。紀年銘は主尊の下方に「明徳二年辛未六月 日」とある。明徳2年は
北朝の年号で西暦1391年、また、その記載形式からして南北朝期の造立とみて間
違いない。板碑は県内で50数基発見されているが、光市内では唯一の遺品である。

種子とは梵字である

梵字の事を悉曇または種子とも言い、曼陀羅を文字で表現したものが種子曼荼羅で
ある。すなわち各仏菩薩達を表した文字である。その中で生まれ年(干支)によっ
てきまる守護尊を表したものが守護梵字である。
梵字とは仏教、特に空海、最澄が伝来させた密教と密接な結びつきがあり、古代サ
ンスクリット語の基礎にもなっている文字である。
密教の世界は曼荼羅に集約されるように、大日如来を中心として仏の意志が宇宙を
貫き宇宙そのものの体現を表したものである。
すなわち、そこに描かれた仏菩薩や神々の色・形・位置・持ち物などすべてが宇宙
の真理をシンボライズしており、それを目で見ることにより人間は宇宙の真理との
交流を体験できるという、極めてダイナミズムな世界である。
現在、日本で一般的に梵字というと、6世紀ごろに中央アジアで成立したとされる
「悉曇文字」(しったんもじ)を指します。日本には仏教伝来のおり、経典ととも
に伝わったといわれている。
非常に難解なため、文字自体が仏法の神聖なものとして崇められてきました。梵字は、
それ自体に霊力があると信じられている。





三島中学校グラント生垣の角に標識(生垣に隠れていた)


標識から真直ぐ100m


説明板転記
光市指定文化財
建造物 島田三尊種子板碑
昭和51年7月14日指定
板碑は鎌倉・室町時代,死者の追善,生前の供養の
ために建立した塔婆の一種である。
島田のこの板碑は自然石で、高さ2m余もあり、
正面上方に地蔵を主尊として薬師・観音を両脇座と
する三尊種子を鮮明に刻し、下方中央に明徳二年(1391)
六月日と年号が彫ってある。
この三尊種子の組み合わせは非常に珍しく、また記年
銘から建立を南北朝末期とはっきり知ることが出来る
のも貴重である。

平成3年4月1日
光市教育委員会             

           



 三尊種子                島田三尊種子板碑(側面)



島田三尊種子板碑(足元)

  島田三尊種子板碑(裏面)

                 


 島田三尊種子板碑(裏面

民家の側にある 

                 


主尊 法制地蔵の種子(梵字)中心上側  (読み方 カ)


観音菩薩の種子(梵字)左下 (読み方 サ)


薬師如来の種子(梵字) 右下 (読み方 ペイ)


側の小川に可愛いお出迎え イタチ
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山口県光市中島田  島田三尊種子板碑 の場所




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